― 老化のスピードを遅らせる医療 ―

高度先進処方とは?

日本ウエルネス協会では、DNAに必要な栄養を届けることで、生活習慣病を予防・進行抑制し、根本からの改善を目指す研究、高度先進処方に取り組んでいます。
老化のスピードを遅らせることを目的とした、先進的な医療アプローチです。

生活習慣病とは? 健康との違いとは?

薬の仕組みについてお話しする前に、まずは「健康な状態」と「生活習慣病の状態」の違いについてご説明します。
ここでは、高血圧や糖尿病といった代表的な生活習慣病を例にとってご説明しますが、これからお話しする内容は、他の多くの生活習慣病にも共通する考え方です。

私たちの体の中では、日々さまざまな生理機能が働いており、血圧や血糖値といった生命活動に関わる値も、常に体内で調整されています。
その調整を担っているのが、血圧や血糖値を上昇させる働きをもつ物質と、それを抑えて下げる役割を持つたんぱく質です。
この2つの働きがうまくバランスをとっていると、血圧や血糖値は正常な範囲内で維持され、健康な状態が保たれます。

しかし、生活習慣の乱れや加齢、栄養不足などによって、このバランスが崩れてしまうことがあります。
たとえば、血圧や血糖値を上げる物質が過剰に働き、下げるたんぱく質の働きが追いつかなくなると、高血圧や糖尿病といった生活習慣病が引き起こされるのです。
このように、生活習慣病とは、体内の調整機能のバランスが崩れ、数値が慢性的に異常な状態に傾いてしまっていることを指します。

この「バランスの乱れ」こそが、生活習慣病の本質であり、次にご紹介する「薬の仕組み」も、このバランスを整えるために働いています。

タンパク質はどうやって作られるのか?

体を調整するタンパク質は、DNAの中にある「設計図」に基づいて作られています。

DNAが2本鎖にほどけ、そこに必要な材料が加わることで、mRNA(メッセンジャーRNA)という設計図が完成します。
このmRNAをもとに、体を調整するタンパク質が合成されるのです。

しかし、材料が不足していると、設計図がうまく作られず、結果としてタンパク質のバランスが乱れてしまいます


これが、生活習慣病を引き起こす一因になります。

薬とは何か?

薬は、体内で過剰になっている働きを一時的に抑えることで、血圧や血糖値などの数値を下げたり、痛みなどの症状を軽減したりします。

しかし、下図の様に、薬の効果は一時的な調整にすぎません。
薬を服用している間だけ症状が改善される仕組みであり、病気の根本を治すものではありません。

私たちは、DNAに必要な栄養をしっかりと届けることで、
この材料不足を解消し、体を整えるタンパク質のバランスを取り戻せないか──
という視点から研究を進めています。

薬に頼り続けるのではなく、根本から体を整える医療を、私たちは目指しています。