― 重力と調和した姿勢から健康を見直す、新たな医療の視点 ―
重力医学とは
私たちは常に「重力」の中で生活しています。
その見えない力と身体との関係に着目し、健康の鍵を探るのが重力医学の視点です。
人の身体は本来、重力に逆らうのではなく、調和しながら支え合う構造を持っています。
その調和が乱れると、さまざまな不調や痛みの原因となる可能性があります。
正しい姿勢(骨格構造)とは
正しい姿勢(骨格構造)とは、頭部・骨盤・足裏が重力の垂直線上に整列し、重力と調和して安定した状態を保っていることを指します。
腰痛、肩こり、偏頭痛、首の痛み、むち打ち症、手足のしびれ、顔のたるみなど、日常でよく見られる不調の多くは、実はこの姿勢の乱れ=骨格構造の歪みに起因していることがわかってきています。
こうした症状への一般的な対処法としては、手術、物理療法(カイロプラクティックや整体)、牽引療法、薬物療法などがありますが、根本的な原因である姿勢に注目した治療はまだ限定的です。
当財団では、「幼児がどのようにして正しい姿勢を自然に身につけていくのか」といった姿勢学習のプロセスに注目し、その仕組みを研究しています。
この自然な学習プロセスを応用し、すでに歪んでしまった姿勢に再び正しい構造を取り戻すことで、痛みや不調の改善を図る新たな医療的アプローチとして、重力医学の実践に取り組んでいます。
